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専門研修プログラム

研修プログラムの概要

初期研修後の卒後3年目に、まず熊本外科専門研修プログラムへと進みます。
熊本外科専門研修プログラムは熊本大学病院の他の外科(心臓血管外科、呼吸器外科・乳腺内分泌外科、消化器外科)と共同して行われている、外科専門医取得に必要な修練を目的として3年間のプログラムです。1年間は熊本大学病院でわたしたちと小児外科・移植外科の研修をしていただきますが、次の2年間は他分野の外科領域の知識・技術習得のために熊本県内の病院で研修を行っていただきます。熊本外科専門研修プログラム終了後は、熊本大学病院、熊本市内の関連病院(熊本市民病院、熊本赤十字病院)にて修練を行っていただきます。いずれかの時期に大学院に進学して基礎研究、博士号取得を目指してもらっています。また、症例数の多い小児病院などへの国内留学も行っています。

小児外科・移植外科修練プログラム

小児外科・移植外科修練プログラム 小児外科・移植外科修練プログラム

小児外科診療の実際

小児外科診療の中心は小児外科患者の手術及び周術期管理となります。小児外科では新生児から中学生までを中心に、消化器、呼吸器、肝胆膵、泌尿器等様々な臓器の手術を行います。外科専門医取得後は7-10年目に小児外科専門医、15年目以降に小児外科指導医の取得を目指して修練を行っていただきます。熊本県内には小児外科学会認定施設として熊本大学病院(一般小児外科、肝胆道系疾患、悪性腫瘍中心)、熊本市民病院(一般小児外科、新生児外科中心)、教育関連施設として熊本赤十字病院(一般小児外科、救急疾患中心)、熊本労災病院(一般小児外科中心)があり、各施設をローテーションしていただくことで各施設の特色に沿った経験を積むことが可能です。また、小児病院への国内留学や海外留学を通して、幅広い世界的視野を持った小児外科医を育成していくことを目標としています。

移植外科診療の実際

移植外科診療の実際

移植外科の診療の中心は生体肝移植と肝移植後患者の管理となります。県内で移植外科があるのは大学病院だけですので、移植外科の修練は大学病院でのみとなります。外科専門医取得までは上級医とともに患者を担当し、手術(レシピエント手術、ドナー手術)、周術期管理、定期検査(肝生検)、移植後患者の緊急入院などを経験します。外科専門医取得後は主治医として主体的に担当してもらい、移植手術は第一助手の位置から手術手技を修練します。消化器外科専門医取得後は、移植手術の執刀医を目指して部分的に執刀していきます。移植手術のレシピエント手術、ドナー手術ともに高難度手術であり、とくにレシピエントは長時間の手術です。また、術後も集中治療管理、免疫抑制下の感染症、術後血管合併症など、複雑な管理を要します。段階的に修練していき、将来の移植医療を担える人材の育成を目標としています。

移植外科診療の実際

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